以前3コードで弾ける曲を100曲探して記事にしたのですが、その時に質問があったので、耳コピについて書いてみようと思いました。
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3コードは一つじゃない?3つのコードで弾ける曲100曲と様々なジャンルにおける3コードの使用例
一口に3コードと言っても、ブルーズの3コードと、パンクの3コードは全然違ったりします。そこをしっかり押さえておかないと、会話が噛み合わなかったりします。
とりあえず3つのコードで弾ける曲が知りたいという方は、ページの最後に100曲のリストを用意しましたので、そちらをご覧ください。続きを見る
- 簡単に耳コピできるようになりたい。
- コピーしたい曲があるけど楽譜が売ってない。
- 楽譜は売ってるけど無料で取得したい。
耳コピは慣れです。コード進行のパターンやメロディの音階にも一定の法則があります。慣れてくると聴いただけで大体の目星はつきます。
とは言っても初めての場合はどうすればいいのかわかりませんよね。なんかコツがあるんじゃないかとか、なんか専用アプリを使っているんじゃないかとか、考えてしまいますよね。
遠回りな様で一番近道なのは音楽理論を身につけることですが、今回はできるだけ簡単に5つのステップに細分化して耳コピできるようにしていきましょう。
- キーを見つける
- コードを取る
- メロディの最後の音を取る
- 特徴的な音を取る
- つなげる
この5つの手順でいってみます。
その曲のキーを見つける
たいていはその曲の終わりのコードが曲のキーです。いかにも”ああ、終わった!”という感じがするのであれば、ほぼ間違いありません。最後がAで終わるなら曲のキーはAということ。
また、曲の始まりのコードもその曲のキーの可能性が高いです。
12個ある音階のうち、一つのキーで使われるのは主に7個です。
これが曲の中で#したり♭したりすることは、もちろんありますが、基本的にはド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの7音です。
キーがわかるという事は、使われているであろう音が、12音から7音まで絞り込めるという事です。
その曲のコードを取る
さらに、キーが分かれば使われているコードも大体わかります。
そのキーのダイアトニックコードを調べましょう。ググればすぐに出てきます。8割くらいはそのキーのダイアトニックコードで構成されているはずです。ちなみに最後のⅦm♭5は読みにくい上に、めったに出てこないので無視しましょう。
大抵の曲はウェブ上にコード進行が転がっています。いきなりコードなんか取れないよという人は、この記事の最後にあるリンク先からその曲のコードを調べてみましょう。
何でわざわざコードを取るのか?
それは、コードが分かればメロディも大体わかるからです。
コードというのはメロディに合うコードが選択されているので、メロディの中にはコードトーンが多く含まれています。
Cというコードはド・ミ・ソで構成されています。Cのコード上で鳴らされているメロディはド・ミ・ソを中心に構成されていることが多いということです。
つまり、コードがメロディを探す手がかりになるということです。
もし簡単にその曲のコードが手に入るなら、最短でメロディを見つけ出せます。
ここでさらに7音から3音まで絞り込むことに成功しました。
メロディの最後の音を取る
次にメロディの最後の音に注目してください。メロディの最後はコードトーンに落ち着くことが多いです。
3音まで絞り込めているので音を探すのはそんなに難しくはないはずです。
最初の音、長い音を取る
同じくメロデイの最初の音や、長く伸ばす音、一番高い音もコードトーンであることが多いです。
つなげる
コードトーンとコードトーンの間ををそのキーの7音を使ってつなげていきます。
以上です。
簡単にさらっと書きましたが、実際にやると(特に最初は)めちゃくちゃ時間がかかります。
ちなみに、ギターソロなんかのアドリブフレーズをコピーする場合は、この限りではないかもしれません。
というのもバックのコードをあまり気にせずに弾きまくる人や、そもそもいかにコードの束縛から自由になるか、というベクトルでプレイする人が少なからずいるからです。
簡単にコードを取る方法
そもそもコードが取れないよ、という方にはChordifyというサイトをおすすめします。
Youtubeにアップされてる音源なら何でも、自動的にコードを取得してくれます。曲によりますが精度は8~9割くらいといったところでしょうか。
英語のサイトなので少しわかりにくいかもしれませんが、メールアドレスを登録すれば無料で使えます。
他にもコードやタブ譜を無料で取得するにはUltimate Guitarというサイトもあります。
こちらも英語のサイトなので洋楽が中心です。
日本の曲のコードを探す時は楽器meというサイトが一番いいです。
似たようなサイトが複数ありますが、分数コードまでしっかり表記されているのは、私の知る限りここだけです。
最後に
耳コピなんか別にできなくても何の問題もありません。あなたが何になりたいかはわかりませんが、例えばミュージシャンとして耳コピの技術を要求される場面に遭遇することはまずないと思います。
そんなことより、この楽譜にはコードがCと書かれているが、なんか違うなあ。C7の方がしっくり来るんだけどなあ、ということを判断できる耳を持っていることの方が重要です。
それを鍛えるために耳コピをする、というなら、それはそれでいいかもしれません。
ではまた。