売れないバンドマン

海外ライブツアーの日常 ヨーロッパ編

せっかくバンド組んだんだからツアーしたい。日本国内を回るのもいいけど、どうせやるなら海外でツアーをしたい!

そう思い立った我々は利用できるコネクションをフル活用して1ヶ月間で4カ国23公演を行うヨーロッパツアーを敢行しました。

海外でライブするってどんな感じ?結構お金かかりそう...。海外でライブしたいけど、そもそもどうやってツアーを組んだらいいのかわからない。

そんな声にお答えして、今回は我々The Deadvikingsのヨーロッパツアーを参考にツアーのルーティンをご紹介していこうと思います。

 

ツアーの日常

日本と違って海外のライブハウスやバーにはドラムセットやアンプは置いてありませんので、機材は全てこちらで用意しなければなりません。なので必然的に移動手段は車ということになります。

初めてのヨーロッパ。土地勘もなく、交通事情も知らず、レンタカーの借り方さえわからなかったので、僕らはギターアンプ×2、ベースアンプとドラムセット一式と車をレンタル。さらにドライバーを雇いました。

ライブのブッキングと宿の手配などをまとめて請け負ってくれるブッキングエージェンシーがあるので、そこで機材一式とドライバーも手配してもらいました。

自分達でライブハウスのブッキングや宿の手配をするのは大変なのでそういうところや現地の知り合いとかに丸投げしましょう。ブッキングエージェンシーには手数料としてライブのギャラの10%(とか15%?)を後ほど払うという仕組みです。

フランス到着後、空港でブッキングエージェントに紹介されたドライバーがこちら

PJ

PJ

ドライバー兼ツアーマネージャー的な雑務担当のPJ。

ご覧の通りガチのパンクスです。

ひょろひょろのアジア人4人じゃ現地でなめられるんじゃないかと気を使ってくれたのでしょうか。実際たよりになるアニキって感じでした。

というわけで、アジアのもやしっ子我々四人と金髪モヒカンのパンクスの愉快なツアーの始まりです。

それではツアーのルーティンを見ていきましょう。

 

起床

演奏するのはライブハウスではなく、主にパブやバーといった場所がほとんど。

夜は大抵、そのまま店のオーナーの家や、ライブを企画したオーガナイザーの家に泊めてもらうことになります。ほんの数回ホテル泊もありましたが、お金もかかるので泊めてもらえるところがある方が嬉しいですね。

シャワーを浴びて準備を整え、時間があれば軽く朝食でも取ります。

バンに荷物を詰め込んだら、さあ出発です。

出発

いざ出発

 

車で移動

車中

車中

朝食というか昼飯はだいたい道中の大きなスーパーでパンやチーズやハムなんかを買って、車内でサンドイッチみたいにして食べました。スーパーだと意外と安く済むので助かります。(写真は焼き飯。)

調子が良ければそこから車の中でワインでも飲み始めます🍻

町から町へ、毎日数百キロをひたすら車で移動します。

移動距離が短くて時間に余裕がある時は間に観光スポットに立ち寄ることも出来たりします。

地中海のビーチ

地中海のビーチ

距離が長い場合は休むことなくひたすら車を走らせます。こちらの都合のいいように、自由に箱をブッキングできるわけでもないので、ドイツ行ってフランスの南の方行って、またドイツまで北上したと思ったら今度はイタリアへ、みたいな感じの移動だったので5~600kmとかはもう普通です。

いつしかPJが爆音で流すパンクやハードコアを聞きながらでもぐっすり眠れるようになりました。

車中

 

ヴェニュー到着

Jack The Ripper, Italy

Jack The Ripper, Italy

大体遅くても夕方頃にはヴェニューに到着。時間通りに到着しても誰もいなかったりするので、そういう時はあたりを散歩して時間を潰します。

僕らのようなバンドがライブするようなところは、街の中心地からは少し離れたところが多いので、あたりをぶらぶらしてみても何もないです。でも、ここはヨーロッパ。何もない街にも何故か立派な教会はあるもので、キリスト教徒でもないのに無駄に教会ばかり行っていた記憶があります。

そんなこんなで頃合いを見計らってヴェニューに戻るとようやくスタッフが出迎えてくれます。大抵そこで

「まあ遠い所から良く来たなあ、とりあえず一杯飲んどけ。」

ってな感じでビールをご馳走になります。🍻🍻

PJは運転手なので飲めません。

Welcome drink

Welcome drink

日本のライブハウスと違ってヨーロッパの場合、大抵の所は出演者はビール飲み放題。おまけにまかない飯も付いてきます。前述のように宿もほぼほぼタダ。つまりライブをやり続けていれば生活できるというシステムが完全に出来上がっているのです。

店につけばwifiがあるのでみんな携帯をいじりだすのもお決まりのパターン。今ならポケットwifiも安くレンタルできるので、便利になりましたね。

 

サウンドチェック

セッティング

セッティング

機材を搬入してサウンドチェック。日本のライブハウスと違ってアンプやドラムセットなんて置いていないので全て持ち込んで自ら組み立てなければなりません。ドラムセットやアンプにマイクを立てたりすることも基本ありません。ということはどういうことかというと、出てくる音は全てそのバンドの責任だということです。あそこのライブハウスのPA良くないなあ、とか言って自分の出来の悪さをごまかしたりすることはできません。

時にはステージから組み立てることだってあります。

舞台設営

舞台設営

ツアードライバーのPJ曰く、一緒にツアーをした歴代のバンドと比べても我々は機材搬入や搬出のスピードがダントツの一位だったらしい。勤勉を美徳とする日本人の気質か、それともメンバー内に一人プロの大道具さんがいたからか。

 

まかない

サウンドチェックが終わると待望のまかないの時間。

ピザを喰らう

ピザを喰らう

タダで出てくるビールに手をつけずに飯を食うなど考えられるでしょうか。🍻🍻🍻

ドライバーのPJはこう見えてベジタリアンなのですが、ちゃんとベジタリアン用のメニューを用意してもらっていました。なのでベジタリアンや宗教上の理由で食べれないものがある人もキチンと対応してくれると思います。

日本と違ってライブが始まるのは9時とか10時というのが普通。

サウンドチェックを終え、腹ごしらえもしたけど出番まではまだまだ時間がある。特にすることもなく、時間を持て余してしまって、そうなるとやっぱりビールでも飲むかってことになります。🍻🍻🍻🍻

バーカウンター

もちろん一気で

 

ライブ開始

ライブハウスではなく、パブやバーといったところなので、店の常連客や近所のロック好きの人が普通に集まります。

ライブの入場料もビール1杯分くらいなので気軽に来やすいこともあり、僕らみたいな無名のバンドが行ってもそこそこお客さんも入ったりします。

Jack the Ripper, Italy

Jack the Ripper, Italy

出演バンドは大体僕らともう1バンドくらい、アンコール含め1時間弱くらいのステージというパターンが多かったです。

Festival Maloka En Soutien, Dijon, Fr.

Festival Maloka En Soutien, Dijon, Fr.

 

 

ライブ終了

物販販売の時間です。

僕らみたいなペーペーのバンドはライブのギャラだけでは交通費や機材代をペイできないので、必死で物販を売ります。

Tシャツは結構売れる。予想以上の売れ行きで確か途中で追加したような。アナログレコードも売れる。でもCDはやっぱりそんなに売れないですね。

前述の通り会場はパブやバーなので、大抵その場で打ち上げ。お客さんを交えて乾杯。🍻🍻🍻🍻🍻🍻

乾杯

乾杯

そこから元気があればさらにハシゴしたりすることも。🍻🍻🍻🍻🍻🍻🍻

でも、次の日も長距離移動が待っているので宴はそこそこに、夜はそのまま店のオーナーや、ライブを企画した人の家に泊めてもらうことになります。

就寝

起床

以下、行き先を変えながらこれを延々とループです。

 

まとめ

もちろん休みを入れれば観光なんかもできますが、その間も車や機材のレンタル代は積み重なっていくので、僕らはできるだけライブを詰め込みました。

お金使う所もないし、ギャラも入り物販もそこそこに売れるので割とお金はたまる、このまま死ぬまでロックンロールライフ、と思いきや...。

僕らの場合はドライバーを雇って、車と機材をレンタルしていたので、毎日必死でライブで稼いだお金は右から左にPJのフトコロへと流れていき、僕らの手元にはほとんど残りませんでした

いつの世も労働者は資産を持っているものに搾取されるものなのです。

PJ

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自分らで機材と車を揃えて自分で運転すればそこそこの稼ぎにはなりそうですが、初めてのヨーロッパなのでそこまでのチャレンジはできませんでした。

大小様々なハプニングが起きつつ、だいたいこんな生活が1カ月続きました。

それでは今日はこの辺で。

ご覧いただきありがとうございました。

 

売れないバンドマンが海外でライブツアーをする方法

売れないバンドマン歴20年、ヨーロッパ23公演オーストラリア8公演中国3公演ベトナム2公演、計36公演を行った僕が、売れないバンドマンが海外ツアーをする方法を解説していきます。今後海外でライブしたい、という人達の参考になればと思いこの記事を書きました。

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